入学試験の思い出は?
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入学試験、と言えば、本当に悲喜こもごも。
この問いを見た瞬間に脳裏をよぎったもの。それは、結果的に落ちてしまったが、某国立大学を受けたときのこと。
同じ高校から大勢受けに行っていたので、入り口には見知った顔が何人も居た。
声を掛け合って、談笑しながら互いの緊張をほぐし合っていたのだが、ふと、一人の友人が、指を指した。
「何なの、あの人たち?みんなで白いシューズはいてて、何だか変わってるね・・・」
見ると、確かに白い運動靴を履いた男子高校生たちが、どのくらいの人数だっただろうか、20人、いや30人は固まって入り口のところに居た。なぜ彼女が"変わっている"という表現を使ったのか、というと、寒い中なのに、皆薄着だし、何となく寒そうな格好をしているからかな、と最初は思った。
その時誰かが教えてくれたのか、あるいは自分が何らかの方法で気が付いたのか、そこは全く覚えていないのだが、この高校生たちこそ、あの天下に名高い灘校の人たちだったということが判明し、皆で恐れ入った。
なぜなら、私たちが大学受験をしたまさにその年の前月、1995年1月17日に、阪神大震災があり、灘校の人たちは甚大な打撃を受けたに違いないのに、必死の思いで受けに来ていたのだ。
一緒にその光景を見ていた友人たちも感じたのは、薄着のせいとか、そういう見た目のことではなく、彼らの気迫だったのかも知れない。
別の友人が呟いた。「みんな受かるといいね。」
それに呼応して、皆口々に答えた。「ほんとだね。」
受験の1ヶ月前に恐ろしい大地震に遭ったにも関わらず不屈の精神で上京してきたこの男子高校生たちを、私たちは畏怖と敬意をもって見つめていたのだった。(自分の名誉のために言っておくが、イケメンが居た、とかそんな不純な理由では決して無い ^ ^ ・・・ってわざわざ言うのも怪しいか)
きっと皆受かったんだろうなぁ。
ま、自分は落ちちゃったけどね ^ ^
今となっては、ふっと心に温かい、いい思い出。
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