三亜紀行 〜中国のハワイ・出発編〜
金曜日から週末にかけて、中国大陸最南端の海南島の更に最南端の三亜(三亚,sanya)に行って来た。
夫の会社の大きな会議があって、その滞在のお尻の最終日に息子と私が合流し、土日を一緒に過ごす、という趣旨。中国は家族をとても大切にするお国柄だからか、こういった大型の出張には家族同伴が割と推奨されたりしている。前回も夫が三亜出張があった時は、家族も呼べるから遊びにおいでと言われていたのにも関わらず、どうせそんなことしたら社員たちから後ろ指さされるに違いない、ブツブツ、と日本で働いていた時の過去の経験から、頑に断っていたのだった。
※もちろん、延泊料金や家族の渡航費は全て自分持ち。当たり前だけど・・・。
ところが、今回行ってみて、夫に限らず、夫の部下や同僚たちが、家族を普通に連れて来ていたので、あ、本当にOKなんだ、とわかり、ほっとした。お国が違えば、カルチャーが違うし、ルールが違う。ルールの厳しい日本から来て良かった。きっと慎重な日本人は、こういう"空気を読む"系で地雷を踏むことはまず無いだろう。
そんなわけで、息子を連れて、上海は虹橋空港から、約3時間半のフライトで三亜へ。
暴れん坊盛りの息子を連れての旅は、正直思った以上にキツかったが、ここでも精神的に救われたし、驚愕だったのが、中国人の息子への接し方だった。
驚きその1.
バンコクに行く時に経験した、息子の前に行列を作って握手しに来る中国人観光客の圧倒的なパワーを思い出し、搭乗口では目立たないように、端っこの方の席に座ってそっと息子をあやしていた。
しか〜し!
非協力的(?)な息子が、最恵国待遇ばりの何とも言えないおもてなし心満載の大きな笑顔で観光客の方に愛嬌を振りまくものだから、搭乗口で列に並んでいた中国人のおばさまたちが、列から外れて、きゃぁ〜!っと息子の方に駆け寄って来た。我が意を得たり、と満面の笑みを浮かべる息子。ここで、バンコクの時と同じく、おばさま軍団の人垣が出来、カメラのフラッシュがたかれまくる。誰一人として、「撮っていいですか?」なんて訊かない。息子の笑顔が、all welcome以外の何物でもないからだ。私に話しかけてくる人は、「何歳なの?」「え?男の子?女の子?」「お父さんは何人なの?」「この子は中国語話すの?」と、いつものお決まりの質問を投げかけて来るので、丁寧に一つ一つ答える。で、どうせ私も外人だとバレるので、「お父さんは法国人で、私は日本人です」と予め言っておいた。私が中国人じゃないので、ビミョーにがっかりなおばさま軍団。しかし、私が、「あ、でも、この子は中国語を少し理解しますよ〜」とフォロー(?)を入れると、きゃぁ〜、そうなの〜っ?と再び盛り上がるおばさま方。わかりやすくて可愛いw
驚きその2.
飛行機は国内移動のため、小型の飛行機で、通常の飛行場のエリアでは無かったので、バスで10分くらい移動しなければならなかった。若い中国人カップルがすぐに席を譲ってくれたので、恐ろしく揺れるバスの中で、乗客がゆ〜らゆ〜ら揺さぶられている間、静かに座っていることが出来たのだが、バスに乗っている間中、老若男女問わず、息子をあやす、あやす。こんな混んでるバスの中で、そんなに揺れながら、無理にあやさなくてもいいのに・・・と思ったくらい、必死にあやす人々。
飛行機の所に到着すると、先刻、ベビーカーをバスに乗せるのを手伝ってくれた男性が、今度は降ろすのを手伝ってくれた上、タラップの上まで率先して持って行ってくれた。子どもに関するこういう手厚い手の差し伸べ方は、中国人の紳士ぶりに適う国民は居ないと思う・・・。
驚きその3.
飛行機に乗ったら、小型で狭いシートの上、私は息子を抱っこしての飛行という、厳しい状況が待っていた。一番可哀想なのは隣の席の人だ。幸い、温厚そうな初老の男性が座っていたのだが、うちの息子がこの方にした粗相というか、罪状・・・を挙げたら、キリが無い・・・
・顔を撫でて、口に手を突っ込もうとした・・・
・読んでいる新聞をくしゃくしゃにした。雑誌も。
・運ばれて来た食事に手を突っ込もうとした・・・
・男性の眼鏡に手を伸ばして触った
・後ろの席を覗きたいために、立ち上がって、男性の腕を踏み台にしようとした
・寝ようとしている男性の横で、「ぎゃ〜っ」と奇声
こんな感じの粗相が、3時間半、ず〜っと続けられたのだ。もちろん、予防線を張って、男性の方に行かないように、とか、手を出そうとしたら制止したり、とか、随分防御したのだが、子どもの動きは本当に早いし、何をし出すのか、予測がつかない。普通、こんな赤ん坊が隣に居たら、同い歳くらいの日本人のおじさまだったら、キレて席を立たれるか、怒られるか、舌打ちされるか、とりあえず、嫌な顔はされるだろうし、最低な母親だと思われることは間違いないだろう。私自身、ただでさえ疲れるフライトでそんな赤ん坊が隣に居たら嫌だと思うし・・・。いたたまれないフライトだった・・・。
しかし、侮る勿れ。この男性は、新聞をくしゃくしゃにされても、顔に触られても、笑顔で「哈哈哈哈(はははは)〜」と笑って、余裕のよっちゃん(死語?)だったのである。私が「不好意思(すみません)」と謝るたびに、「没关系,哈哈哈(いいんだよ、ははは)」と、素敵な微笑みを浮かべる男性。
3時間半という"苦行"においても、決して赤ん坊への愛情を捨てない中国人。奇しくも、このフライトでは、そんな彼らの懐の深さを体感することが出来たのだった。
驚きその4.
飛行機を降りてから、これまた凄かった。
ベビーカーを受け取れるのが、baggage claimの所だったので、息子の荷物の入ったバッグと息子を抱えて、足早に目的地へと向かう私を、再びきゃぁ〜っ!っともの凄い勢いで追っかけてくるおばさま軍団。さっき見かけた顔がまたちらほら・・・?
こっちは重いので、おちおち待っている余裕が無いので、エスカレータに飛び乗ると、何と、わらわらとエスカレータに乗って、私たちの後ろをぴったりとマーク。一眼レフやら普通のデジカメやら、携帯カメラやら、色んなカメラを手にしたおばさまたちが、フラッシュを焚きまくり。あまりの至近距離に、息子も眩しがる。
あまりのパパラッチぶりに、あ・・・あの・・・私・・・年末年始にハワイ旅行する芸能人ですか??と自分に突っ込んでひとりで笑ってみたりして。
そのうち、おもむろに自分の撮った写真を私に見せ始めるおばさま方。
で、写真を見て気付いた。
ぜ〜んぶ、"息子だけ"のドアップ。私なんぞ、これっぽっちも写ってなかったですよ。そりゃそうだよ、私はただの運び屋さんだものw
そんな訳で、パパラッチに追っかけられる芸能人気分を勝手に味わったものの、それは私じゃなくって息子だったというオチで、我ながら可笑しかった。
追っかけられている様子を逆に写真に収めたかったが、荷物と息子で手一杯で、物理的に難しかったのが残念・・・。
そんなこんなで、バンコク旅行の時を遥かに上回る激しい攻防が繰り広げられた三亜旅行。追っかけぶりに疲れることもあるけれど、誰もが強烈にポジティブな気持ちであることを考えると、やっぱり此処は子どもに優しい国だとしみじみと思う。
小さなお子さんの居る方は、ぜひ上海への小旅行で、日本では絶対に味わえない、この子どもへの熱烈歓迎ホスピタリティを味わってみてはいかがでしょうか?
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Commentaires
愛人まで
それはおおらかだね〜。
組織によって文化が違うんだろうね。
私が居た会社はいずれも外資系だったけど、そういうところだけ日系って感じだったよ。
Rédigé par: Erina | le vendredi, mai 20, 2011 à 09:47 PM
学会は、家族、恋人、愛人を連れてくる人いるよ 比較的受け入れられている模様
学会の後、後輩の恋人を含めてトルコ半周旅行をして楽しかったなあ
Rédigé par: Pio | le jeudi, mai 19, 2011 à 09:02 PM