パリ: 1日だけ入院 その2
昨日、朝9時に義父が病院に連れて行ってくれて、直接病室のある階に向かったが、また少しだけ段取りが不思議なことがあった。
義父が差し出した病院側の入院許可証を見て、看護婦さんが、「ムッシュー、これだけではダメなんです。入り口で許可証を貰わないと」と言うので、義父が、「先日確認したら、この紙だけで入れるので、直接この階に来るように言われたのですが」と反論。しかし、頑として聞き入れて貰えなかったので、仕方無く義父だけ1階の受付に戻り、私だけ先に病室に通された。まあ、こういうのはよくある話。
程なくして義父も病室に来てくれて、お互い良い一日を~、と言って暫しお別れ。
入室して30分くらいしてから、先程の看護婦さんが現れ、心拍数と体温を測る。「マダム、私は英語とスペイン語も話せますが、どれが良いですか?」と訊かれたので、フランス語で、「あ、フランス語わかりますよ~」と答えたのだが、滅法マイペースな人で、嬉しそうに酷いフランス語訛の英語で話しかけてきたw しかも、単語が分からなくなると、完全にフランス語に切り替わっているので、私も頭が混乱して、とりあえずフランス語で返事をしているうちに、結局フランス語の会話に・・・。陣痛(contraction)、とか、医学的な専門用語は英語もフランス語も同じなので、訛で言っているのか、フランス語で言っているのか、見当がつかなかったりする。
昔、学生時代にスペイン語のクラスで、スペイン人の先生が英語で授業していたときのクラスの混乱を思い出した(^-^) 英語が訛り過ぎていて、スペイン語なのか、英語なのか、分からないのだ。「ディス イズ ヴェーリー インポルタンテ!」は、まだわかるが、「アンフォルテナッテリ」とか言われると、スペイン語の新しい単語にしか聴こえない。結局、英語の"unfortunately"だとわかって、クラス中が、この先生、普通と違う意味で厳しい~と匙を投げていたのを走馬灯のように思い出し、思わず微笑む。
面白いことに、看護婦さん自身も途中で混乱して、なぜか一部スペイン語になったりしてて、本当にお茶目な人だった。珍しい外国人を見たら、相手が日本語話せるのに、焦って英語を話してしまう日本人みたいな感じなんだろうか。でも、他言語を話す上で、この度胸はぜひ見習いたい。
計測が終わると、「じゃあ、おシリに注射打ちに来ますからね~」と言って去って行った。
ううっ、この、感じ良いけどちょっとお茶目な感じの看護婦さんが打つの??なんか勝手にすご~く嫌な予感(T_T)
入院前夜、Twitterで、筋肉注射を経験したことのある友達に、痛みはどうか、確認したら、自分はそんなに痛くなかった&打つ人に依る、と返事が来て、そうだよなぁ~と若干ビクビクしていた。
前回入院した時、下手な看護婦さんに当たってしまって、点滴針の注入を目一杯失敗され、5㎝くらいの内出血の青あざが一週間は治らなかったのが、微妙にトラウマになっていた。まあ、日本で入院していた時も、上手な人と、そうでない人とでは、痛みに雲泥の差があったので、こればっかりは、仕方が無いのだろう・・・
朝、義父にも恐る恐る聴いてみた。「筋肉注射って痛いんですかね~?友達曰く、打つ人に依るとか・・・。」「ああ、まさにそうだね~(^-^) まあ、でも、慣れた看護婦の方が、慣れない先生よりずっと上手いと思うよ」
そんなやり取りを思い出していたら、先程の看護婦さんが注射が入った容器を持って、鼻歌交じりにやって来た。鼻歌ですか!随分ご機嫌だなぁ~。
天然なのか、あるいは患者の気を逸らそうとしているのか、ガンガン話しかけて来る看護婦さん。「は~い、息を吸って~、ゆっくり吐いて~」と言って、腰の少し下辺りにスっと針を刺す。刺してる間も、楽しそうに話しかけてくる看護婦さん。
あ、思ったより痛くない♪
注入した液の影響か、3分間ほど鈍い痛みはあったが、きちんと消毒綿で押さえておいたら、痛みは消えた。
ああ、良かった。
その後、採血あり、NST(ノンストレステスト: 胎児の心拍数測定)あり、自分の脈絡&体温計測あり、慌ただしく一日が終わった。途中、陣痛を抑える薬を飲んだせいか、身体が火照り、疲れたのでシエスタしたり。パリの家族から、「痛くなかった~?」と安否を気遣う電話あり、「全然~!」と余裕で返事したり。
今朝、昨日と同じ看護婦さんがハイテンションでやって来て、"How are you, madame?"と、また英語でご機嫌だった。その後の体調確認や、心拍数&体温計測はフランス語。結局、英語を本当に話せるのかどうかは不明なままだ。まあ、雰囲気、雰囲気w
「この後、注射の残りを打ちます。その前に、ドクターか助産婦が来て、退院の手続きの書類をくれますからね」
そう言われて、1時間ほどしてから、ドクター3人が入って来た。2人は前回も何度か話したベテランのインターンの女医さんたちで、もう一人は若いイケメンのインターン。若干頼りなさげな感じが、年次を物語っているようだ。
一番ベテランそうな女医さんが、話しかけてくる。
「マダム、体調はどうですか?うんうん、問題無いですね。では1時には退院です。注射をして、胎児の心拍数を測って、昼食後に陣痛を抑える薬を飲んで、今日はお終いです。後で退院の手続きの書類を持って来ますね。注射後、胎児が眠くなるので、胎動が一時的に減りますが、問題ないですからね」
そうして、皆がニッコリ素敵な笑顔で去って行った。ここの病院だけなのか、それとも他の病院もそうなのか分からないが、先生方の笑顔がいつも優しく爽やかでビックリする。コミュニケーションもとても上手。産科医が余るほど足りているという事情からくる余裕なのだろうか。しかし、別の病院を利用しているパリ在住のママ友も言っていた。先生方のコミュニケーション能力が明らかに日本より高い、と。説得力があり、はっきり言うのに、患者を不必要に不安に陥れず、しこりも残らないんだ、と。言語か会話のテクニックの問題だろうか。これも興味深い。
11時過ぎに、件の看護婦さんが、「注射~、忘れてないですよ~♪」と、歌いながら入ってきた。やっぱりご機嫌である。「は~い、今日は反対側ですよ~♪」
最初だけ、チクっと痛い。でも5秒間くらい。その後、昨日と同じように、3分間ほど鈍い痛みが続いた。
「少し押しながらほぐしてくださいね~」
言われたように、ゆっくりほぐしていたら、さっきのイケメンのインターン先生がNSTをしに入ってきた。まだおシリをさすっていたので、一応、"Excusez-moi..."と言ったのだが、全然気にせず(そりゃそうか・・・)、淡々とにこやかに準備して、お腹にベルトを巻く先生。「べべはどこにいますかね~?」と優しく尋ねる先生。「多分、ここです」と示すと、ビンゴで、そこにべべは居た。ちょうど眠っていて、動かなかったので、静かに心拍数が取れた。
全て検査は良好で、あとは退院前の説明。インターンの女医さんがやって来て、今後について、書類を見せながら色々教えてくれた。次回の検診についてと、来週あたりから、sage-femme(サージュ・ファム)、いわゆる助産師さんが毎週家に訪問してくれて、コンサルテーションをしてくれると言う。上海で行っていた産婦人科でも、フランス人のsage-femmeが担当してくれていたのだが、日本の助産師さんと微妙に職務範囲が違っていて、こういったコンサルテーションをより積極的に行うようだ。(後でもっと調べてみよう)
いずれにしても、これから出産を迎える妊婦にはとても心強い。予め貰った資料で予習しておかなくては・・・(^_^;)

退院直前の昼食はクスクスで、普通に美味しかった♪ 前回は一週間も居たので、不味い食事もあったが、今回はどれも普通に美味しく食べられた。それでも家で食べる方がずっと美味しいのは言うまでもないけれども(^-^)
・・・と、このような感じで、恙無く入院は終わり、1時ちょっと過ぎに義父が迎えに来てくれて、無事帰宅。1日振りに会う息子を抱きしめて、ビズ(キス)をして、義母にもビズをして、また静かな日々を送ることになる。
穏やかに時が過ぎますように・・・
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Commentaires
Powerfulなご飯にびっくり
筋注はそんなに痛くないでしょ?
たぶん痛いのは冷蔵庫で薬剤を冷やし過ぎの場合だと思う 多分ね
Rédigé par: P | le dimanche, août 14, 2011 à 11:42 PM