パリ: 息子の特技
パリで発覚した息子の特技がある。
それは、ベッドにミルクの入った哺乳瓶を置いて置くと、朝起きるまでの間に、寝ながら独りで飲んでくれると言う、とてもお得な得意技。
生後三ヶ月か四ヶ月くらいから、夜寝ると朝まで寝ていてくれる、手のかからない子だったのだが、パリに来る前、上海に居たとき、暑さのせいか、夜中に泣いたりすることがあったので、ミルクをあげると、ゴクゴク飲んで、また寝る、と言う感じになっていた。
パリに来て何日かしてから、義父だったか夫だったか忘れたが、就寝前にミルクをあげた後、哺乳瓶を持って帰り忘れたことがあった。つまり、哺乳瓶はミルクも幾分残ったまま、ベッドの中に置き忘れたのである。
上海では別々の部屋で寝ていたが、その時は姪っ子も泊まりに来ていたので、夫と息子と私の三人で、同じ部屋に寝ていた時期だった。
明け方頃に、ふと耳を澄ますと、息子が哺乳瓶を吸っている音がした。しかも、飲み終えたようで、スースーと空の哺乳瓶を吸っている音。「もしや、誰か哺乳瓶を持って帰り忘れたな~」と思ったのだが、眠いし、息子もむずがったりしていないので、とりあえず放っておこう、と再び眠りに就いた。
翌朝、8時頃に目が覚めると、息子はいたってご機嫌で、何やらフンフン歌っていた。ベッドの中には、空の哺乳瓶が転がっている。自分でミルクを飲んでくれていたお蔭で、こちらが起き上がることも無く、朝まで寝られると言うことが、ここで判明。
それ以来、就寝時の一本と、途中で喉が乾いた時用の一本を、お供え物のようにベッドに入れて置くと、翌朝綺麗に無くなっていて、本人ご機嫌、と言うことが、日常になった。
一度だけ、ミルクがすぐに見つからなかったのか、明け方頃に、「ふえ~ん」と一声挙げたことがあった。夫もその声に目を覚ましたが、泣き続けなければ問題ないので、ふたりとも、息をひそめて聞き耳を立てていた。我が家の風習で、寝る時は、部屋は真っ暗闇なので、ここでは聴覚が頼り。
そのうち、ぐびっぐびっと、勢いよくミルクを飲む音が聴こえ、飲み干した後に、スースーと空の哺乳瓶を吸う音が聴こえてきた。見えないのに、情景が浮かぶようで、可笑しくて、夫とともに、クククク・・・と笑いを噛み殺す。最後は、ぷはー、と、満ち足りたような吐息が聴こえたので、さすがに吹き出してしまった。しっかり飲んだ後は、早くもスヤスヤと寝息が聴こえてきた。
こうして、しっかり自分で飲めていることも確認出来たので、最初でこそ、義父母は驚いていたが、そのうち、自主性も養える一種の特技だと言うことで、今は家族公認の定番となっている。
生まれてすぐくらいから、哺乳瓶は自分で持とうとしていたので、何となくその流れでうまく行ったのかな~、と思う。ふたり目も同じとは限らないので、これは一つの彼の個性と思って、とりあえずのんびり見守ろうかと。
日々、子どもの成長には驚かされる。まだ、簡単な喃語に毛の生えたような言葉しか発さないのに、「何々を頂戴」と言うと、理解して持ってきてくれたり、「それは捨てて」と言うと、持っていたものをポイと捨てたり、「ダメだよ」と叱ると、泣きそうな悲しい顔をしたり。今の時期、脳が目覚ましい勢いで成長しているのだろう。
特技も分かったし、この日々変化する子どもの成長を見る楽しさを、離れ離れではなく、一緒に過ごすことが出来て本当に良かった。一時でも、上海に連れて帰らず、母親と一緒の方がいい、と力説してくれて、実際にサポートしてくれている夫と義理の両親に、心から感謝している。
東京の両親も、次に会ったら成長ぶりにビックリするだろうなぁ~(^ ^)
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Commentaires
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Rédigé par: 履歴書の特技 | le lundi, octobre 10, 2011 à 12:50 PM